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ミール通信(12月号)

「生活習慣病予備軍」ではないですか?!

生活習慣病とは

 「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群のこと」とされています。日本人の3分の2近くが、現在この生活習慣病が原因で亡くなっています。

 以前は「成人病」と言われていましたが、成人であっても生活習慣の改善により予防できることから、1996年に「生活習慣病」と改称されました。

糖尿病

食事を摂ると、血液中のブドウ糖「血糖」が上がる。するとすい臓から「インスリン」というホルモンが出て、全身の細胞に取り込まれてエネルギー源として利用される。しかしこのインスリンが出なかったり不十分な量であると、血糖値が高いままで、欠陥を傷つけたり、腎臓や神経障害、網膜症など合併症を引き起こす。

原因/食べすぎ、運動不足、肥満、ストレスなど 症状/体がだるい、疲れやすい、喉が渇く、排尿の量が増える

症状/体がだるい、疲れやすい、喉が渇く、排尿の量が増える

高血圧

血管に強い圧力がかかり過ぎている状態のこと。高血圧の基準は収縮期140mmHg又は拡張期90mg以上。 放置していると、動脈硬化や心臓病・脳卒中などの発作をおこすおそれも。

原因/肥満、ストレス、喫煙、塩分の多い食事、飲酒、遺伝など

脂質異常症

血液中の脂質(LDLコレステロール、中性脂肪)が増えすぎる病気。放置していると、脂質が血管の内側にたまって、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などになることも。

原因/肥満、油・砂糖の取り過ぎ、飲酒、運動不足、ストレス、遺伝など

この他にも、肥満・動脈硬化・痛風・骨粗鬆症・アルコール性肝疾患・脂肪肝・歯周病・慢性気管支炎・高尿酸血症など生活に関する要因からくる病気は、生活習慣病とされています。

摂取エネルギーは減っているのに

 現在の一日の摂取エネルギー量は、50年前に比べて若干減ってきています。

 しかし肥満者は2倍近くに。原因のひとつは「脂質の量」! なんと50年前の3倍、一日に60gもの脂質を摂っているのです。

自覚症状のないまま進行

生活習慣病の多くは、本人に全く自覚症状のないまま進行します。そして知らない間に動脈硬化が進行していて、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こし、死にいたることもあります。 10年後の自分の姿をイメージして、生活習慣を見直していきましょう。

日本人の死因
  1. 悪性新生物
  2. 心疾患
  3. 脳血管疾患

「生活習慣病予防」食生活

食べて→動くの生活ができていますか!?

 寒い季節になって、活動量や運動量が減ってきていませんか。反対に、イベントや年末年始などで食べる機会が増えたり、不規則な生活が続きがちですね。

 生活習慣病予防のためには、体重管理が最も大切です。「食べたら動く」を意識して、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスをとっていきましょう。

食べる組み合わせを考えていますか!?

 トンカツ、唐揚げ、ポテトチップス、チョコレートと好きなものばかり毎日食べていませんか?またご飯を食べると太りそう・・・と、おかずだけを食べてそれが逆に食べ過ぎにつながっていることも。バランスが悪くなると、一日の摂取エネルギーに問題がなくても、太りやすい身体になったり、血液の状態に影響が出てきます。

食事中にお箸を置いていますか!?

 食事にどれくらい時間をかけていますか!? ひとりでささっと食事をすませたり、よく噛まないで食べていると、満腹中枢に指令が届く前に次々食べすぎてしまいます。その上早食いは、血糖値が急上昇するのでたべたものの吸収率が高まって、脂肪がたまりやすくなるのです。食事に20分以上ゆっくりと時間をとりたいですね。

早食いしないために
  • 口に食べ物があるときは、お箸を置きましょう。
  • ひと口の量が多くないか、そしてよく噛んで食べることも意識しましょう。
  • 野菜、海草、きのこなどしっかり摂りたい食材は、噛む食材です。

過度なストレスをためていませんか!?

 過度なストレスは誰にでもありますが、過剰なストレスは、過食や喫煙に結びついてしまうことがあります。じっと考え込んでしまうより、外へ出て体を動かすと身体も心もすっきりして、エネルギー消費にもなりますよ。

 

食品中に含まれる「糖質」「脂質」「塩分」

砂糖量

スティックシュガー(3g)の本数にすると

缶コーヒー(190g) どら焼き(1個) アイスクリーム(1個) スポーツドリンク(500ml) 板チョコレート(1枚) 清涼飲料水(500ml) ショートケーキ(1個)
5本 6本 7本 11本 10本 18本 7本

疲れを感じたときに甘いものを食べるとホッとしますね。

しかしドリンクや菓子類にはこんなに砂糖が含まれているのです。砂糖の摂り過ぎは、生活習慣病だけでなく、疲労感やカルシウムの欠乏も引き起こします。

脂質量

ポテトチップス(1袋) ハンバーガー(1個) 焼き餃子(1皿8個) ハムサンド(1パック フライドポテト(L) 五目チャーハン(1皿)
25g 8.5g 20.5g 15.5g 23g 20.5g

食品の中には見えない油も意外に多いものです。野菜や海草などを一緒に摂って、代謝を上げていきましょう。

塩分量

そば・うどん・ラーメン(1杯) 豚肉の生姜焼き定食(味噌汁、漬物つき) カツ丼・天丼(1杯) カレーライス
6g 5.5g 4.5g 3.5g

一日の塩分目標摂取量は、男性10g、女性8gとされています。

余分な塩分を体外に排泄する働きのあるカリウム(果物、葉物野菜、海草など)を含む食品をとることも大切です。

カルフール カリウムの多いメニュー

枝豆入りひじき煮 納豆 ほうれん草 バナナ
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